メニュー
たいち

2017年から仮想通貨投資家。仮想通貨バブル崩壊や詐欺プロジェクトなどで合計200万円ほど損失を出すも、投資は継続中です。


仮想通貨・NFTで効率的に資産を増やす方法を初心者にわかりやすく発信。アフィリエイト収益より読者利益優先で、本当に良いものだけを紹介しています。


2021年に退職し、現在は株を年8%・仮想通貨を10%(レンディングやDefi)で運用しつつフリーのSEとして生活。


NFT資産額は約700万円(OpenSea)。CoolGirlNFT、The Mafia Animals、Crypto Ninja Partners、Neo Samurai Monkeysがお気に入りです。

NFTとは?仕組みとスゴさを初心者向けに解説!活用方法・問題点も事例付きで紹介

NFTとは何か?わかりやすく解説
この記事で解決できること
  • NFTが何なのか初心者にわかりやすく教えて!
  • NFTはどんなふうに活用される?
  • 現状のNFTの課題は?

NFTについて調べても、それがどんな技術で何がすごいのかをわかりやすくまとめている情報は少ないです。

そこで今回は仮想通貨(暗号資産)やブロックチェーンの知識があまりない初心者向けに、

  • NFTの定義
  • NFTの6つの活用方法
  • 日本NFT市場の3つの課題

を解説。記事全体でNFTに関する実際の事例を紹介しながら説明するので、その革新性をすんなり理解できます。

この記事でNFTの基本知識はバッチリ。NFTが人々の生活にどう役立つのか、投資先としてどれくらい魅力的なのかがわかりますよ。

この記事を書いた人
Cool Girl NFT #017
たいち
  • 2017年〜仮想通貨投資家
  • NFT資産額は約700万円
  • Defiで200万円ほど運用
  • 資産運用とブログで生活
目次

NFTとはこの世に1つのデジタルデータ

NFTの図解

出典:NFTとは何かを説明/NFTの価値やNFTアート事例も紹介

NFTはNon-Fungible Token(非代替性トークン)の略。非代替性とは、他では替えがきかないこの世に1つの存在という意味です。

画像や音楽、動画などのデジタルデータは全てNFT化が可能。

BACY#5439

↑は発行から約1年でおよそ950億円の取引高があるBored Ape Yacht Club(通称BAYC:ベイシー)というNFTコレクションの1枚。2022年9月現在で、1枚2,200万円ほどで取引されています。

NFTコレクションとは

同じテーマのNFT画像を複数発行したもの。たとえばBAYCは上記のようなサルの画像が1万種類ある

NFTはこの世に1つという特性をブロックチェーン技術で保証しています。つまり、これまでに

  • 誰が
  • いつ
  • いくらで

取引したのかが世界中のサーバーに分散記録されているのです。先ほどの#5439番BAYCの取引ページでも、過去の取引記録↓を確認できます。

OpenSeaNFTの過去取引履歴

上記を見ると、

  1. 8ヶ月前に「ForeverBORED」が「BeJaDo-Vault」から37ETHで買った
  2. 8ヶ月前に「ForeverBORED」が「564D52(おそらく本人の別アカウント)」に送った
  3. 6時間前に「bchang2001-Vault」が「564D52」から83ETHで買った

とわかりますね。

たいち
NFTの売買にはETH(イーサリアム)という仮想通貨を使います

NFTは誰でもカンタンに発行が可能。でも過去取引は改ざん不可能なブロックチェーンに記録されているので、本物が証明できるのです。

ちなみにNFTは転売時も運営者に収益(Creator Fees)が入ります。BAYCはCreator Feesが2.5%なので、↑の13の取引ではそれぞれ約2ETH・0.9ETHが運営者収入です。

NFTの活用方法6選

本物はこの世に1つ」というNFTの特性を使った実際の活用方法を6つ紹介します。

NFTの活用方法6選
  • デジタル美術品
  • デジタル上のファッションアイテム
  • パスポートNFT(会員権)
  • BCG(ブロックチェーンゲーム)内のアイテム
  • デジタルNFT証明書
  • 金融資産(担保にしてお金を借りる・貸し付けで利回りを得る)

順に解説します。

デジタル美術品

Everydays:The First 5000 Days

↑はBeepleというイギリス人芸術家が描いた5,000枚の絵を使った「Everydays:The First 5000 Days」というNFT画像です。この作品は2021年3月にオークションで約75億円で落札されました。

同じく2021年3月に、Twitter創業者のジャック・ドーシーによる初ツイート↓のNFT画像は約3億円で落札されています。

ジャック・ドーシーの初ツイート

デジタルデータは(誰でもコピーできるために)これまで価値が付きませんでした。ジャック・ドーシーの初ツイート画像も、本人が売り出したところで買う人はいなかったでしょう。

でもNFTなら本物だと証明できるので、デジタルデータに価値が付くのです。

余談ですが、ドーシー氏の上記ツイートNFTの価値は現在約3,000円まで落ちています

デジタル上のファッションアイテム

NFT作品

TwitterやインスタなどのSNSアイコンでNFTを使えば、

  • 自分の価値観
  • 価値あるブランド品を持っている

といったことがアピールできます。デジタル空間で、現実世界の服装や時計などのファッションアイテムに代わるものがNFTなのです。

Twitterで六角形のアイコン↓を見たことはないでしょうか。NFTをTwitterアイコンに設定すると六角形で表示されます。

TwitterのNFTアイコン

アイコンをタップすれば、そのNFTの詳細がわかります↓

TwitterのNFTアイコン詳細
↑は日本NFT市場で最も影響力があるイケハヤさんが運営するCrypto NinjaというNFTです

kanerinさんはCrypto Ninjaをアイコンにして、

  • 「日本のクリエイターを応援する」というCrypto Ninjaの理念への共感
  • 自分はブランド力のあるNFT(Crypto Ninjaの価格は数百万円)を持っている

といったことを暗にアピールしているわけです。

現時点でファッションとしてのNFTの使い道はSNSのプロフィールアイコンくらい。

ですが、VRやソードアートオンラインのような人間の五感全てをデジタル世界に移せるフルダイブ技術が発展すれば、デジタル上の服や靴・時計アバターなどでNFTが使われることになります。

パスポートNFT(会員権)

パスポートNFTとは、それを持つことで特典やサービスを受けられる会員権のようなNFTです。有名なパスポートNFTは、

など。上記のNFT保有で得られるメリットをそれぞれ紹介します。

PREMINT

PREMINT

PREMINTは持っていると将来有望な新規NFTプロジェクトの優先購入権が抽選で当たったり保有者限定のNFTに関するメルマガを読めたりします。

» PREMINT公式サイト

たとえば2022年4月、PREMINT保有者が100万円で抽選購入(当選確率1/500)できたMoonbirdsというNFTは、一般販売時に1,200万円で取引されました。

たいち
PREMINTは当時60万円ほどで買えたので、なかなか夢があります

NFT Marketing Orchestra

NFTマーケティングオーケストラ

NFT Marketing Orchestra(通称NMO)はその名のとおり、NFTマーケティングの攻略を目的としたコミュニティのパスポートNFTです。

NMOを持てばさまざまなNFTプロジェクトの、

  • 販売戦略:初期価格や販売数の適正さ(今後値上がりを期待できるか)
  • コミュニティ活性度:プロジェクトを応援し、盛り上げる人たちがどれくらいいるか

などの分析情報を知ることが可能。NFT運営者・投資家の両方にとって有益な情報源になっています。

» NFT Marketing Orchestra公式サイト

NMOには公式Discordがあり、参加は誰でも無料です。ですが上記のようなNFT分析情報などはNMOホルダーしか見られないチャンネルにあります。

NMOのDiscord画面

↑がNMO公式Discordの画面。NMOを保有するウォレットをつなげると、限定チャンネルが見られるようになります。

たいち
ウォレットとは仮想通貨・NFTを入れるデジタル上の財布です

パスポートNFTは有料オンライサロンと変わらないと思う人がいるかもしれませんが、決定的に違う点が1つあります。それは不要になったら売れるということ。

PREMINTNMOOpenSeaというNFTマーケットプレイスでいつでも売買できます。NMOはリリース時の2022年の3月なら15,000円ほどで買えましたが、現在は約15万円です。

BCG(ブロックチェーンゲーム)内のアイテム

ブロックチェーンゲーム

BCGとは、STEPNなどのプレイすると仮想通貨を稼げるゲームのこと。Move to Earn(歩いて稼ぐ)、Play to Earn(遊んで稼ぐ)といったキーワードで知られています。

BCGはゲーム内のアイテムをNFTにすることで価値を生み出しています。たとえばSTEPNはゲーム内で使う靴↓がNFTです。

STEPNの靴NFT

このNFT靴をユーザー同士が数万〜数百万円で売買しています。ゲーム内のアイテムにそれほど価値が付くのは、本物を証明できるこの世に1つのNFTだからこそです。

たいち
もちろん投資額以上に稼げるとユーザーが期待しているから高額になるという面もあります

もしSTEPNの靴がNFTではなかったら、運営が儲けるためにこっそり靴を追加で大量発行しても誰も気付きません。そうなれば靴の供給が大幅に増え、価格は暴落するでしょう。

ゲーム内アイテムがNFTであれば、発行元・発行数や取引履歴などの全ての記録を誰でも確かめられます。だからこそ価値は保証され、ユーザーは安心して売買ができるのです。

デジタルNFT証明書

NFT

デジタルNFT証明書はその名のとおり、公的書類などをNFT化したものです。たとえばマイナンバーカードや免許証をNFTにすれば偽物はカンタンに見抜けますし、現物を管理する手間もありません

2022年3月には、ソニー・電通・シビラの3社が共同で個人の学びや活動実績をNFT化する実証実験を開始しました。

学歴や会社での活動・実績などをNFTにすれば、個人のスキルや経験を客観的に証明できます。

たいち
デジタルNFT証明書で企業は良い人材を見つけやすく、個人は自分の価値をアピールしやすくなります

デジタルNFT証明書が本人以外に渡ったら意味がない!と思う人もいるかもしれませんが、それを解決するSoulbound token(譲渡不可能なNFT)という技術も出てきています。

金融資産(担保にしてお金を借りる・貸し付けで利回りを得る)

BendDAO

NFTFiと呼ばれる、NFTを預けることで担保にして借入をしたり利息収入を得たりできるサービスがあります。

たとえばBendDAO↑では、

  • NFTを担保に評価額の40%にあたる額のETHを年利0.11%で借りる
  • NFTを預け入れ、評価額の17%にあたる年リターン(Bendという仮想通貨)を受けとる

といったことができます。

たいち
ただNFTFiはまだ新しいサービス。現時点ではハッキングなどのリスクが高く、利用はすすめません

NFTFiがもっと進歩すれば、株や不動産のように金融資産としてNFTを持つ人が増えていくでしょう。

日本NFT市場の3つの課題

NFTの革新的な面ばかりを書いてきましたが、現状の日本NFT市場には3つの課題があります。

日本NFT市場の3つの課題
  • 初心者がNFTを購入・管理するハードルが高い
  • ネットワーク手数料(ガス代)が高い
  • 法整備が追いついておらず、運営者の訴訟リスクや税金の手間とコストが高い

順に解説します。

初心者がNFTを購入・管理するハードルが高い

難しい

世界最大のNFTマーケットプレイスであるOpenSeaでNFTを買うためには、

  1. 国内仮想通貨取引所口座を開設してETHを買う
  2. 仮想通貨ウォレットMetaMaskをインストールしてセットアップ
  3. 国内取引所から1のETHをERC20ネットワークでMetaMaskへ送金
  4. MetaMaskをOpenSeaに接続

という手順が必要。仮想通貨初心者には意味がわからないと思います。

いざNFTを買おうとしても送金ミスでお金を失ったり、本物そっくりの偽MetaMaskをインストールして仮想通貨を盗まれたり、OpenSeaで偽物のNFTを買ってしまったりとワナがいっぱいです。

NFTを買ったあとも、日々新しく出てくる詐欺手法やハッキング被害でNFTを盗まれる人が後を絶ちません。

NFT 盗まれなどでTwitterを検索すれば、被害者の声がいくつも見つかります

この初心者の購入・管理ハードルの高さがNFTの最も大きな課題です。誰でも安全にNFTを買えるまでには、まだ時間がかかるでしょう...

OpenSeaでNFTを買う具体的な手順は、以下の記事で解説しています。

またNFTを盗まれないためにどう対策すべきか知りたい方は、以下の記事を読んでください。

» MetaMaskの詐欺・ハッキング対策12選【仮想通貨・NFT盗難防止】

ネットワーク手数料(ガス代)が高い

Ethereumチェーンの管理

OpenSeaでNFTの売買をするには、1回の取引ごとにネットワーク手数料(通称ガス代)数百円がかかります。

取引は具体的には、

  • NFTの購入
  • NFTのリスト(自分が売ってもいい金額の提示)
  • NFTを別のウォレットへ送る

など。これらを1回するたびに数百円分のETHを払わなければなりません。

ガス代はOpenSeaではなくイーサリアムチェーンを管理する人たち(マイナー)へ支払われます。

イーサリアムチェーンとは

ブロックチェーンの1種。Ehtereumの他にもPolygon、Solana、Fantomなどさまざまなチェーンがある

NFTとは何なのかを説明したときに、過去取引の履歴が世界中のサーバーに分散記録されていると説明しました。この記録作業はマイナーがガス代をもらうためにやっているのです。

ただ、この高額なガス代は2022年中の「The Merge」というイーサリアムチェーンのアップデートで安くなります。The Mergeについて詳しく知りたい方は以下の記事を読んでください。

» 待望のPoSへ、イーサリアム大型アップグレード第一弾「The Merge」を詳細に解説

たいち
OpenSea本体へ支払う手数料はNFT販売額の2.5%です

法整備が追いついておらず、運営者の訴訟リスクや税金管理のコストが高い

規制

NFTは2017年に生まれたばかりの技術なので、まだ法整備が追いついていません。今の日本のNFTプロジェクト運営者は訴訟リスクを抱えながら活動しています。

たとえばNFTの販売手法でよく使われるリビールが賭博法違反ではないかという議論があります。

NFTのリビール販売とは

販売時は画像の絵柄が隠されていて、将来の特定時点で絵柄が明らかになるセールス手法。リビールでレア度の高いNFTが出れば価格が上がり、低いと下がるのが一般的

資産価値があるNFTにランダム性をもたせること = ギャンブルだと認められれば、賭博法違反になります。BCGも換金できるゲーム内アイテムにランダム性があるという点で同様です。

たいち
2022年6月時点で実際に訴訟された事例はありません

またNFTや仮想通貨にかかる税金の管理も複雑です。具体的には、

  • NFT購入時の価格
  • NFT取引にかかったガス代などの手数料
  • NFT販売時の価格
  • BCGでアイテムを取得・強化・取引したときの価格やコスト

を管理し、年間20万円以上の利益が出ると確定申告が必要。

しかもこれらの計算は、NFTの価格・売買に使った仮想通貨の価格両方を考えなければなりません。

ただ政府内でも、日本の経済成長のために仮想通貨の税制改正を求める声は上がっています

NFTや仮想通貨の税金管理を詳しく知りたい方は、以下の記事を読んでください。

(後日公開予定)

日本人でNFTを買ったことがある人は約1万人

日本人のNFT保有者は推定1万人、全人口のたった0.008%。この革新的な技術に最初期から触れることは経験・投資として大きな意味があります

たいち
NFTは新しすぎる分、学ぶ難しさ・リスクの高さも大きいですけどね

本記事でNFTの革新的なところと課題を解説しましたが、実際にさわってみないとその本質はつかめません。

  • アイコンにして同じコレクションを応援する人とつながる
  • NFT保有者限定のコミュニティに入る
  • 投資として買って値動きを体感する

など、ぜひそのおもしろさに触れてみてください。

筆者所有のNFTコレクション

総額700万円ほどのNFTを保有している筆者オススメのコレクションは、以下の記事で紹介しています。

(後日公開予定)

またOpenSeaでNFTを買う具体的な手順が知りたい方は、以下の記事を読んでください。

» 【OpenSeaイーサリアムチェーン】NFTの買い方を7ステップで解説!

あわせて読みたい
【OpenSeaイーサリアムチェーン】NFTの買い方を7ステップで解説! 初心者向けに「 NFTを買うのにオススメのマーケットプレイス(売買サイト)」「実際の操作画面の画像付きNFT購入手順7ステップ」「NFTを買うときの手数料や注意点」を解説。NFTを買うのに必要な情報はこの記事だけでバッチリです。
コメント等は↓のTwitterからお願いします
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次